症例詳細
Case detail
親知らずの移植(インプラント・ブリッジを用いない咬合回復)
治療症例の内容
- 診療科目
- 治療カテゴリー
- 担当医
- 大元洋佑(ドクタープロフィール)
- 患者様
- 20代女性
- 治療期間
- 8ヶ月
- 治療回数
- 2-5回
- 治療計画
- 左下奥歯の違和感を主訴に来院されました。
X線写真より大きな根尖病変、虫歯の存在が認められます。
抜歯を前提にクラウンを除去したところ、大きな虫歯が認められたので抜歯を行い、後方に存在する親知らずを移植して咬合の回復を計画します。
- 費用(概算)
- 18万円費用は治療当時の料金となります
親知らずの移植治療について
歯を様々な理由で失った場合、咬む機能を回復させる方法としてブリッジ・インプラント・入れ歯(義歯)の3種類の方法があります。
それぞれの治療について、歯を削らなくてはいけなかったり(ブリッジ・入れ歯)、手術が必要だったり(インプラント)、取り外しが煩わしかったり(入れ歯)といったような欠点があります。
今回は、後方に健全な親知らずが存在していたため、この親知らずを移植し咬む機能を回復させました。
X線写真より移植歯の周囲に骨の再生を認め、元の歯と同じように咬めるようになりました。
抜歯した根尖周囲の病変の病理組織検査を行った結果、炎症細胞浸潤や肉芽組織層と外側の線維性結合組織層、多数の泡沫細胞の集簇像から慢性肉芽腫性根尖性歯周炎と病理組織診断されました。
協力:東京医科歯科大学歯学部歯学科 陳雪霏
セラミック治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 天然歯を削ります
- 硬い素材は天然歯を傷つけてしまう場合があります
- かみ合わせや歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れてしまう可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
自家歯牙移植の注意事項(リスク・副作用など)
- 外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
- 適応範囲に制限があります(健康な親知らず・移植歯が必要など)
- 移植歯が生着しない可能性があります
- 予後が不安定で歯によっては長く持たない可能性があります
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