症例詳細
Case detail
歯の高さがなく、被せ物が外れる 歯周外科手術で解決
治療症例の内容
- 患者様
- 20代女性
- 治療期間
- 8ヶ月
- 治療回数
- 5-10回
- 治療計画
- 右下の奥歯の被せ物が外れたと来院。何度も外れているとのことでした。
右下6番は、根の治療がしてありましたが、根の先に炎症がありました。
まず、根の再治療(リトリートメント)は専門医である銀座院 林院長にお願いし、経過良好です。
大臼歯の再根管治療は難易度が高いため、できることなら専門医の先生がおすすめです。
また、歯の高さがなく、外れてしまいやすい状況でした。
精密なクラウンを入れても、如何せん高さが取れないようでは物理的に外れてしまいやすいです。
そこで、骨の高さを調整し、歯ぐきを下げる歯周外科手術(APF)の提案をしました。
この患者さまの歯のような、高さのない歯に対して、歯ぐきだけを切って無理やり歯型を取っても、また再生してきてしまいます。
正確な歯型が取れない上に、角化歯肉が減ったり、なくなってしまうことになりますので治療としては逆に予後が悪くなってしまいます。
角化歯肉が少ないと、歯ブラシを当てるとチクチクするようになってしまうため、きちんと磨けません。歯茎の高さの安定度も低いため、退縮を起こしやすくなり、被せ物のキワも目立ってしまいます。
高さがないため、無理に作って何度も外れるようですと中が虫歯になりやすいですし、何より煩わしいです。
ですので、骨の高さから整えてあげることは非常に重要なことです。
今回は歯周外科手術を行い、歯の高さや、クリアランスをしっかりとり外れにくいクラウンを製作することができました。
- 費用(概算)
- 43万円(右下7:emaxインレー7万円、右下6:専門医による精密根管治療 15万円、歯周外科手術10万円、仮歯1万円、ジルコニアクラウン10万円)費用は治療当時の料金となります
治療について
骨外科処置(骨の高さを整えて、歯の高さを出す処置)を行ったことで、被せ物が外れにくく、さらに上との歯の距離(クリアランス)をしっかりとることができました。
また、同時に右下7(一つ奥の歯)の金属の詰め物のやりかえを行いました。手前の歯の被せ物をつける前であれば、術者側からも見やすく、確実な処置ができます。
さらに、右下7の遠心にはディスタルウェッジを行なっていますので、その部分の歯肉の厚みも薄くなり、歯周ポケットも少なくなっています。
セラミック治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 天然歯を削ります
- 硬い素材は天然歯を傷つけてしまう場合があります
- かみ合わせや歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れてしまう可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
根管治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 根管治療により類似の全ての症例の問題が解決するわけではなく、症例はあくまでも一例です
- 根管治療により痛みや腫れがひかない事や、術後に痛みや腫れが生じる事、治療によるファイル破折やパーフォレーションなどの偶発症、術後の歯根破折を生じる可能性もあります
- 自費診療(保険適用外)となります
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