叢生は、顎に対して歯が大きい、あるいは顎が狭いため、歯並びが乱れてガタガタに並んでしまった状態です。一般的には乱杭歯と呼ばれて、八重歯も叢生の一種です。歯並びが悪いため、虫歯や歯周病が発症しやすくなります。

上下顎前突は、上下の歯列が前方に突き出ている状態の咬み合わせです。口を閉じたときに口元が前に出ているのが特徴です。口が半開きになる傾向があり、口腔内が乾燥しやすくなるため、歯肉炎などができやすくなります。

上顎前突は、前歯のみが前突している状態で不正咬合のひとつです。一般的に出っ歯と言われています。上手く口が塞がらないため、乾燥によって口腔内のトラブルが起きやすく、放置しておくと顎関節症を引き起こすリスクも高まります。

本来、上の前歯は下の前歯より2mm程度重なるものですが、反対咬合は下顎が上顎を受けるような咬み合わせになります。受け口を放置すると、見た目が悪いだけではなく、虫歯や歯周病などが発症しやすくなります。

クロスバイトは、前歯もしくは奥歯の何本かが交叉している状態の咬み合わせのことを言います。交叉咬合とも呼ばれます。顎をずらして咬んだりするため、顔がゆがむほか、本来の咀嚼機能が果たせなくなるリスクがあります。

空隙歯列弓とは、歯と歯の間にすき間ができてしまう状態です。特に前歯に多く見られる不正咬合で、すきっ歯と呼ばれています。歯の隙間に歯垢が付きやすいため、虫歯のリスクが高まるほか、発音や咀嚼にも支障をきたすことがあります。

開咬には、奥歯を咬み合わせたときに前歯に隙間ができる「前歯部開咬」と、前歯を咬み合わせたときに奥歯に隙間ができてしまう「臼歯部開咬」があります。咬み合わせのバランスが悪いため、様々な口腔トラブルを起こすリスクがあります。

過蓋咬合は、噛み合わせが深い状態(上の歯で下の歯の隠れてしまう)ことを言います。ディープバイトとも呼ばれ、上顎の前歯が大きすぎたり、下顎の前歯が舌側に倒れて生えていたりすることでなったり、奥歯の咬み合わせや顎の形(骨格)が原因となることがあります。