症例詳細
Case detail
オールセラミッククラウン 歯肉より深い虫歯の治療
治療症例の内容
- 患者様
- 20代女性
- 治療期間
- 7ヶ月
- 治療回数
- 5-10回
- 治療計画
- 右下5番目の歯で咬むと痛むといらっしゃった方の症例です。
X線検査の結果右下5が根吸収おこしており、保存不可能であることを説明し抜歯しました。
また右下7の遠心にあった歯茎より深い虫歯(縁下カリエス)の問題を解決し、且つクリアランス(補綴のための上下のスペース)の少ない右下臼歯部に十分な歯冠長を確保するため、歯茎を下げる歯周外科手術を行いました。
歯周外科手術終了後、歯茎の回復を待ちオールセラミッククラウン(スタンダード)によるブリッジで補綴を行いました(右下7は御希望により保険内の補綴を行いました)。
- 費用(概算)
- オールセラミッククラウン(スタンダード)…¥100,000×3、仮歯…¥10,000×3、歯冠長延長…¥100,000費用は治療当時の料金となります
オールセラミッククラウン(スタンダード)治療について
今回用いたオールセラミッククラウンはジルコニアフレームという白い素材の上にセラミックを盛っているため、審美性が非常に高いのが特徴です。
また、ジルコニアは人工ダイヤモンドの材料にも使われているほど高い強度を持っており、そのためオールセラミッククラウンは審美性だけでなく、奥歯やブリッジの補綴も可能とするクラウンです。
虫歯治療について
虫歯治療は虫歯の進行度によって処置が変わってきます。
虫歯が小さければ、インレー・クラウン等による修復・補綴処置を行うだけで済みます。
しかし虫歯が大きくなると神経処置や抜歯等をしなければならない場合もあります。
ですので虫歯治療においては早期発見・早期治療が肝要です。
歯冠長延長術について
歯冠長延長術とは歯肉弁根尖側移動術とも言い、歯の高さが低くクラウン(被せ物)による治療が難しい場合に、歯茎を歯根方向に下げることで歯の高さを確保する手術です。歯の高さが十分にあることで、外れにくいしっかりとしたクラウンを被せることができます。
歯茎より深い虫歯の治療について
虫歯が進み歯茎より深くなってしまうと、虫歯を取り残してしまうリスク、樹脂の硬化の妨げ、補綴物の不適合、歯肉炎・歯周病のリスクの増大等様々な弊害が起こり得ます。
そのため当院では歯周外科手術(歯茎を下げる手術)や歯の挺出による、虫歯が歯茎より深いという問題の解決を推奨しております。
保険治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 保険医が保険医療機関において健康保険法、医師法、医療法等の各種関係法令の規定を遵守し、『療養担当規則』の規定を遵守し、医学的に妥当適切な診療を行い、診療報酬点数表に定められたとおりに請求を行っています
- 使用する材料・素材や治療方法に制約があります
- 健康保険適用となります
セラミック治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 天然歯を削ります
- 硬い素材は天然歯を傷つけてしまう場合があります
- かみ合わせや歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れてしまう可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
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