症例詳細
Case detail
オールセラミッククラウンによる前歯部の補綴
治療症例の内容
- 診療科目
- 治療カテゴリー
- 担当医
- 患者様
- 50代女性
- 治療期間
- 3ヶ月
- 治療回数
- 2-5回
- 治療計画
- 上顎前歯部右上3番目から左上3番目までの補綴治療希望の方の症例です。他院にて治療途中で、来院時は仮歯の状態でした。
補綴を行うにあたりいくつかの問題点がありましたので以下に記します。
①右上2番目の欠損部をブリッジにするのか、それとも右上1番目・3番目のクラウンを大きめに製作するのか
⇒仮歯を2種類製作し、最終補綴物の形態の参考にすることを提案しました。しかし仮歯は製作せず、右上1番目・3番目のクラウンを大きめに製作することを御希望されました。
②深い咬み合わせと叢生(歯並びのデコボコ)をどうするのか
⇒矯正を提案しましたが御希望されなかったため、現状可能な範囲での補綴を行いました。
③左上2の根尖病変
⇒左上2番目の歯は再根管治療を行い症状消失を確認した後、右上3から左上3までファイバーコアによる土台の築造を行いました。
④右上1番目の歯の歯肉縁下歯質
⇒右上1番目の歯は歯肉縁下深くまで歯質がなく、虫歯の取り残しやクラウンの不適合の原因となるため、歯肉を下げる手術(歯肉弁根尖側移動術)を提案しましたが御希望されなかったため、現状可能な範囲での補綴を行いました。
以上の問題点を相談後、オールセラミッククラウン(st)による補綴を行いました。
- 費用(概算)
- オールセラミッククラウン(st)¥100,000×5、ファイバーコア¥20,000×5費用は治療当時の料金となります
オールセラミッククラウンによる審美的補綴治療
前歯の補綴ではオールセラミッククラウンを希望される患者様が多いですが、オールセラミッククラウンの中でも、エコノミー、スタンダード、スペシャル、エクセレントとランクがあります。
その中でも特に審美性が高いのがスペシャル、エクセレントです。スペシャル、エクセレントは口腔内写真をもとに熟練の技工士が、患者様の口腔内に合わせたオーダーメイドのクラウンを製作致します。
セラミック治療における注意点
セラミックはかみ合わせが強い場合欠けてしまう場合があります。
そのため当院では十分な咬合調整を行っています。
歯肉縁下の虫歯治療について
歯肉縁下まで達した虫歯は処置が難しく、そのままの状態では虫歯の取り残しやクラウンの不適合等の原因となります。
そのため当院では歯肉縁下という問題を解消するため、歯肉を下げる手術(歯肉弁根尖側移動術)や歯を挺出させる小矯正を提案させていただいております。
セラミック治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 天然歯を削ります
- 硬い素材は天然歯を傷つけてしまう場合があります
- かみ合わせや歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れてしまう可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
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