症例詳細
Case detail
[インプラント補綴] アバットメントのエマージェンスプロファイルを形成する
治療症例の内容
- 診療科目
- 治療カテゴリー
- 担当医
- 大元洋佑(ドクタープロフィール)
- 患者様
- 50代男性
- 治療期間
- 8ヶ月
- 治療回数
- 5-10回
- 治療計画
- 奥歯を虫歯で失いインプラントによる咬合機能回復を計画します。
よりインプラントの予後を永らえるために必要不可欠な清掃性を、シリンダー式テンポラリーレストレーションを用いて歯肉を整形することで適切なエマージェンスプロファイル(特にサブジンジバルカントゥア)を付与することで獲得することを目指します。
- 費用(概算)
- 70万円 (インプラント アバットメント シリンダー式テンポラリーレストレーション メタルボンド代×2として)費用は治療当時の料金となります
アバットメント周囲の歯肉整形について
インプラントとクラウンをつなぐアバットメントは支台としての役割が主ですが、長期的な予後を達成するには清掃性が高いことが必須です。
クラウン幅径よりもインプラント幅径が狭い関係上インプラントプラットフォームから歯肉縁までの間に径を大きくする必要性があります。
特にストローマンBLTインプラントはプラットフォームでスウィッチングを行い周囲の骨吸収を抑える設計上より径のギャップが大きくなり周囲歯肉の整形は難しくなるといえます。
今回の症例では、通常の既製ヒーリングアバットメントを装着することでは得られなかった歯肉縁下のカントゥアをシリンダー式テンポラリーレストレーションを用いることで2次手術後にクリーピングする歯肉を押し広げ炎症のなく清掃性の高い歯肉形態を獲得したのちにインプラント補綴を行うことができました。
インプラント治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
- メンテナンスを怠ったり喫煙により、お口の中に大きな悪影響を及ぼすインプラント周囲炎等にかかる可能性があります
- 糖尿病、肝硬変、心臓病等の場合、インプラント治療ができない可能性があります
- 高血圧、貧血・不整脈等の場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載、複製、複写、盗用を固く禁じます。