症例詳細
Case detail
毎週薬を交換しているが、一向に治らず来院された症例(右下犬歯の根管治療:リトリートメント)
治療症例の内容
- 診療科目
- 治療カテゴリー
- 担当医
- 林佳士登(ドクタープロフィール)
- 患者様
- 年齢性別秘匿
- 治療期間
- 1ヶ月
- 治療回数
- 2-5回
- 治療計画
- 口腔外科で毎週薬を交換しているが一向に治らないとのことで来院された患者様です。
根の治療がされている部分には適切な蓋(仮封)がなされておらず、綿球が入っていました。
無菌的処置を含む再根管治療(精密根管治療:リトリートメント)を行うこととなりました。
- 費用(概算)
- 10万円費用は治療当時の料金となります
治療について
無菌的処置とは治療時にラバーダムをかけるだけではありません。
治療と治療の間に細菌が感染しないよう、根管にしっかりとした蓋(仮封)もしていないといけません。
このケースのように綿球だけで仮封をされているケースをたまに見かけますが、これでは細菌がとめどなく根管に侵入するわけです。そもそも根管に細菌感染が起こることが根尖性歯周炎の原因です。つまり、綿球を詰めるだけというのは、全くもって歯内療法の原則に反しているわけで、これでは毎週薬をかえてもいつまで経っても治るはずはありません。
ちなみに今回行った根管治療では初診時の応急対応(ラバーダム装着にておおまかな根管洗浄と貼薬、緊密な仮封)のみで症状が改善しました。
基本的なコンセプトを遵守することは根の治療において最も重要であると言っても決して言い過ぎではありません。
根管治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 根管治療により類似の全ての症例の問題が解決するわけではなく、症例はあくまでも一例です
- 根管治療により痛みや腫れがひかない事や、術後に痛みや腫れが生じる事、治療によるファイル破折やパーフォレーションなどの偶発症、術後の歯根破折を生じる可能性もあります
- 自費診療(保険適用外)となります
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