症例詳細
Case detail
40代男性 銀歯を全て白くしたい マウスピース矯正も希望
治療症例の内容
- 診療科目
- 治療カテゴリー
- 担当医
- 井上季実子(ドクタープロフィール)
- 患者様
- 40代男性
- 治療期間
- 3ヶ月
- 治療回数
- 2-5回
- 治療計画
- 矯正治療を希望して来院。
銀歯も全てやりかえたいとのことでした。
奥歯の咬合はそこまで変えない予定であったため、クラウン以外のインレーは矯正前にやりかえました。
レントゲン所見より、左上7のCR修復下の2次カリエスが大きく、抜髄の可能性も伝えましたが、結果抜髄せずに済みました。
カリエスは実際深かったため、カリエス除去後覆とうして様子を見ましたが、神経の症状は出なかったためインレー修復で済みました。
虫歯が進行して、自覚症状が出る前に開始して良かったです。
矯正治療前が正解でした。
クラウン予定の左右下顎6番2本は矯正用仮歯(HJC)に置き換えました。
矯正治療後に最終的にはジルコニアクラウンで補綴予定です。
- 費用(概算)
- 48万円(予定している矯正後の補綴を含めると68万円)(左上67・右上67・左右下7:emax プレスインレー7万円、下顎左右6番:矯正用仮歯 2万円・仮歯 1万円・ジルコニアクラウンスタンダード 10万円)費用は治療当時の料金となります
治療について
メタルインレーを外してみると、そこまでカリエスは大きくなかったです。
ただし、奥歯(左上7)のCR修復の下は大きくカリエスとなっており、露髄の危険がありました。CR修復は吸水性があり、物性も経年的に劣化するスピードが早いため、やりかえ時に深刻な事になっていることが多いです。
特に大臼歯は咬合力が加わるため、歯質との接着性は長期には保てないのだろうなと想像します。
CR充填は、保険適用で、白くて、即日で終わるので希望される方も多いです。しかし、今回のような奥歯の力が加わるような(この患者様はものすごくかみしめがあります)大きな深い窩洞へのCR充填は年数が経ったときのことを考えると、結果的には優しくない治療なのではと思います。
カリエス治療への最小介入(ミニマムインターベンション)とは何か、単にその場で削る量が少ないことが長期的な観点から患者様の利益になるのか、と考えさせられます。
今回の2次カリエスの原因としては、他にあげられるとすれば前医でのカリエスの取り残しの可能性です。
削除量を少なくしようとする気持ちはわからなくはないですが、そうするとアンダーカットに見えないところも出てきてしまい、カリエスを取り残す率が高くなってきます。
取り残した結果、数年後に症状が出て抜髄になってさらに大きく削らなければいけないような自体を招いてしまうようでは、中途半端な治療をした意味はどこにあるのかと思います。
当法人ではカリエス治療を肉眼で行うことはなく、虫歯を取り残さないように常に6−8倍の拡大鏡を用いて精密に治療しております。
やり直しにならないように全力で処置を行ってまいります。
咬合力、歯肉の状態、歯並び、再発させないにはどうしたら良いか、カリエスリスクに応じたカリエスの除去の範囲の設定、インレーがかけないような窩洞の設定等、単にインレー修復、虫歯の治療といえど、同じように見えて考えさせられることは多いです。
多くの人に、当法人の歯に優しい高級な治療を受けていただければと思います。
治療のリスク
セラミックインレーはかけることがあります。
セラミック治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 天然歯を削ります
- 硬い素材は天然歯を傷つけてしまう場合があります
- かみ合わせや歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れてしまう可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
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