術前のレントゲン写真にて非常に大きな根尖病変が確認できることから、根管内の感染が相当なものであろうことは想像できるのですが、実際に根管を開けてみると術中写真の１枚目を見てもわかるようにかなりの汚染が進んでいました。また、根管自体も上から見ると楕円形をしており、これは断面が円形の器具を使用するだけでは清掃不良が起こりうる形でもあります。
根管内の細菌を除去する処置を徹底的に行い、緊密な根管充填を行いました。
被せ物のセットまで完了した後の経過観察にて大きな病変が消失し、骨が再生してきているのが分かります（術後写真1枚目 : 術後9ヶ月経過、2枚目 : 術後4か月経過、3枚目 : 根管充填直後）
今までのところ再発もなく、経過良好です。