症例詳細
Case detail
抜歯の提案を受けて、それが受け入れられずに転院されてきたケース:右下4番の歯の神経が壊死してしまったことによる根尖性歯周炎に対する精密根管治療(イニシャルトリートメント)ケース
治療症例の内容
- 診療科目
- 治療カテゴリー
- 担当医
- 林佳士登(ドクタープロフィール)
- 患者様
- 年齢性別秘匿
- 治療期間
- 1ヶ月
- 治療回数
- 2-5回
- 治療計画
- 前医にて根の先に膿が溜まっているため、これに手をつけるくらいなら抜歯してインプラントにしたほうが良いと提案されたとのことですが、それがどうしても受け入れられずに転院されてきたケースです。
レントゲン写真にて右下4番の根尖部に透過像が認められ、打診痛・根尖部圧痛などそのほかの検査所見と合わせて、歯髄壊死による根尖性歯周炎と診断されました。
病変のある歯のイニシャルトリートメントですので、無菌的処置などのルールを遵守した根管治療により、臨床的な症状と溶けてしまった骨も含めて完全に治癒する見込みは8割ほどであること、治らないケースについては外科的処置(歯根端切除術)が適応となることを説明し、同意を得た上で精密根管治療を行うこととなりました。
- 費用(概算)
- 10万円費用は治療当時の料金となります
治療について
この歯については残存歯質も十分に存在し、歯の保存を脅かす重度の歯周病もなく、根尖性歯周炎については根管治療(+必要になった場合、外科的処置)にて十分に治癒させることのできる見込みがあります。抜歯も根尖性歯周炎に対する選択肢・解決策の一つではありますが、天然歯を喪失してしまいます。このケースでは根管治療が選択肢の中では第1のおすすめの治療として提案致しました。
このケースでは術前の見込み通りに治癒が起こり、外科治療など追加の処置は必要としませんでした。術後の写真(1,2枚目が治療終了後10ヶ月経過、3,4枚目が根管充填直後)にて良好な治癒が確認できます。
根管治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 根管治療により類似の全ての症例の問題が解決するわけではなく、症例はあくまでも一例です
- 根管治療により痛みや腫れがひかない事や、術後に痛みや腫れが生じる事、治療によるファイル破折やパーフォレーションなどの偶発症、術後の歯根破折を生じる可能性もあります
- 自費診療(保険適用外)となります
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